「しお豆」の生みの親でもある弊社取締役会長の宮野八郎が、去る4月7日、行年89歳にて永眠いたしました。生前のご厚誼に深く感謝いたしますとともに、謹んでお知らせ申し上げます。時節柄、葬儀・告別式は親族のみで執り行いました。なお、誠に勝手ながらご香典、ご供物、ご供花の儀は固くご辞退申し上げます。
《宮野八郎(みやのはちろう)略歴》
1934(昭和9)年10月7日、新潟県新発田市生まれ。
高校卒業後、父・要三郎が経営する宮野製餡所(現在の㈱宮野食品工業所の前身)を手伝うようになり、新潟市の製餡所で修行後、宮野製餡所に正式に入社。
1964(昭和39)年に妻・紀美(現副会長)と結婚。その後は妻との二人三脚で当時経営難に陥っていた会社の立て直しに奮闘する。
製餡業にとどまらず、甘納豆、練り餡、煮豆、おこわ…など様々な商品づくりを手がける傍ら、手先の器用さを生かし、生産設備づくりや修繕にも自ら当たる。
1970(昭和45)年に発売した「元祖宮野の塩豆」は、発売50年を越える今もなお、多くのファンに愛されるロングセラー商品となっている。
1980(昭和55)年、代表取締役社長に就任。
2014(平成26)年、取締役会長就任後も欠かさず出社し、後進の育成に勤しむ。
2021(令和3)年に病で倒れ入退院を繰り返すが、最期は自宅での妻の献身的な看病の末、安らかに息を引き取る。
根っからの職人気質で、ものづくりへの情熱は誰にも負けず、納得出来ない事があると寝食も忘れ打ち込む姿や、仕事には一切の妥協を許さない厳しさを持つ半面、慈愛あふれる人柄で、何よりも従業員やお取引先様を大切にする姿勢から私たちは多くのことを学びました。これからは残された私たちが故人の意志を継ぎ、誠心誠意努めて参る所存でございます。生前のひとかたならぬご厚情に深く感謝申し上げますと共に、今後もご指導ご鞭撻いただけますよう何卒宜しくお願い申し上げます。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社宮野食品工業所 総務部
TEL0254-22-3322